お盆はたくさんの親族も集まり、とても賑やかで子供にとっても楽しみな時でした。
久しぶりに会う叔父や叔母とのおしゃべりにも子供なりに高揚したのを覚えています。
夕食時はたくさんの親族も集まり、賑やかな宴になりました。
そんな時の台所は、女性たちの賑やかな社交場に変身し、母はもちろんの事、親戚中の女性たちが一斉に台所に集まり、野菜を洗ったり、刻んだりしながら、おしゃべりと笑い声が弾ける場になります。
それなりに大きくなって、その楽しい社交場に参加できるようになった時はいつものお手伝いと違い、本当に楽しい時間でした。
父や、叔父たちに出すおつまみは、味見と称してつまみ食いをたくさんしたものですし、端っこを食べるのは格別でした。
久しぶりに帰省し、母の台所に立ちました。
40年前と何も変わっていない台所。
扉を開く時の音まで同じ。
古臭い昔のキッチンなのに、野菜を刻んで、料理をすると、なぜか楽しい気分になりました。