法事

 

※このブログは2020年以前に書かれたものもアップしています。

法事で親戚が集まりました。 

亡くなった叔父を偲んでの集まりですが、長寿であったこともあり、皆和やかな顔。 

「まぁ、お久しぶりね〜。まだ赤ちゃんだった頃の事を覚えているわよ〜。」 

「はい、おかげさまでこんなに大きくなりました。(笑)。」 

還暦前の年代とも思えない会話も笑いながら弾みます。 

普通の民家での法事でもあり、他の予備のお部屋もなく、またずっとお世話になっている和尚さんでもあったので、 

「では、失礼してここで着替えさせて頂きます。」 

恐縮する親戚に対して、ニコニコと、「構いません。少しお待ちください。」と言って、和尚さんのお着替えが始まりました。 

その所作の美しいこと。思わず見惚れてしまいました。 

スルスルと、半畳のスペースでお経をあげて頂く着替えが終わりました。 

鏡もなく、隅のスペースで、本当に見事だなぁと感じ入ったのです。 

着た姿が美しい時は、着方の所作も美しいのだと思いました。 

現場が美しい時は出来上がった家も美しい。 

大工さんの所作に無駄がなく美しい時は、家も美しい。 

なるほど通じるところがありますね。