春に、枝から枝へと飛び回るめじろ。
身体が若草色で、小さくて、いつもつがいで飛んでいるのを見かけます。
お恥ずかしいことに、若草色の小鳥を鶯と間違えていた頃があります。(内緒にしておいてくださいね。)
その小さな小鳥のめじろを、なんと2回も拾ったことがあります。
1回目はニューヨークの近代美術館の庭で。
2回目は神戸のオフィス街で。
本当に道にポテンと落ちていたのです。死んでいるのかと恐る恐る近づいて、死んでいたら土に埋めてお墓をつくってあげなくちゃと思ったら、なんと生きていたのです。寒くて凍えていたのか、手のひらに握って温めていると、もぞもぞと動き始め、羽を動かします。
神戸で拾った時は、手のひらに握ったまま会社に連れて帰り、みんなで餌をやったり、お水を与えたりして、急遽用意した鳥かごで2日ほど様子をみて、外に放してやりました。
もちろん、元気に飛んでいきました。
春になると思い出します。
捕まえた、のではなく、拾った、のです。
2度も同じことを体験したということは、もしかしたら前世はめじろだったのかもしれません。