電車でベビーカーと赤ちゃんを抱っこしている若いママの隣に座りました。
ベビーカーが思いのほか場所をとって、お母さんが肩身の狭い思いをしているように見えたのです。
「ベビーカーの下に足を入れてもいいですか? そうしたら横にもう1人座れそうなので。」
「もちろんです!ありがとうございます。足元狭くないですか?」
「大丈夫ですよ〜。」
隣に座ると可愛らしい8ヶ月の女の子はつぶらな瞳で私をじっと見ます。
つぶらな瞳と、キュッと閉じた小さな唇の可愛らしい事といったらありません。
ところが退屈したのかぐずり始め、お母さんもあやすのに一苦労。
思わず、
「う〜ん、何もないなぁ。」と言いながら、私が鞄を開けて中身をゴソゴソし始めると、
ピタリと大人しくなり、私の行動、というより、鞄の中身に興味津々。
「あっ!ペンがあった!」とボールペンを見せてカシャカシャ音を立てると、もう目は釘付け。
次は手帳を開いてスケジュールを見せると、またまた目が釘付け。
携帯電話を見せた時には思わず小さな紅葉の葉っぱの様な手を伸ばしてきます。
退屈してぐずっていたなんてすっかり忘れてしまったようです。
その間、お母さんと私はずっと笑いっぱなしでした。
お母さんは電車を降りる時、ベビーカーと抱っこ紐の両づかいで大変そうでしたが、
お互いに「楽しかったですね。お気をつけて。」と幸せな時間をご一緒してさせていただきました。
あの女の子、将来は凄いビジネスウーマンになること間違いなし!です。♪