足が不自由で杖をついて電車に乗っていると、必ず誰かが声をかけてくださり席を譲ってくださることに、その度ごとに改めてしみじみと感謝しています。
なにせ元気でピンピンしていますから、席をお譲りすることはあっても、譲っていただくことはありません。
今までの当たり前の風景がちょっと変わってみえました。
この国は本当にあたたかい人たちであふれているんだなぁ。
自分も疲れているはずなのに、不自由な人をみると自然に「どうぞ。」と手を差し伸べる・・・・・。
私の不注意で怪我をしたのだから申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ありがたく感謝して座らせていただくことにしました。
「ありがとうございます。」とお礼を言うと、にっこり笑って「いいえ、どうぞ。」と返される。
困った時に「どうぞ。」と手を差し伸べられると、言葉にはできないあたたかなものが、一緒に伝わってきます。
私は家を造ってくださる職人さんからも同じようなあたたかさを感じます。