※このブログは2020年以前に書かれたものもアップしています。
旅先で骨董品を扱っているお店があるとついつい入ってしまいます。
徳利や、お茶碗、小皿、花器、色々見ているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
つい、(ひとつだけ)、と買ってしまうのも楽しいことです。
ある骨董品屋さんで小さな美しい箱を見つけました。きちんと包みまである。これは何だろうと中を見せていただくと、小さなお茶をいただく一式が並んでいます。
茶筅も可愛らしく収まっています。
茶器も棗も小さいのですが、一人前、いえ、それ以上の品格をもって箱の中に鎮座しています。
その美しさと可憐さ、可愛らしさに思わずため息が出ました。
「山や、川に遊びに行くとき、これを持って行き、着いた先でもお茶を楽しんでいたようですよ。」とご亭主。
和風ピクニック、といったところでしょうか。
こんなおしゃれなことに御呼ばれしたら、いそいそとついて行ってしまいます。
暮らしの中にあった楽しい営み、そしてそれがカタチとして残っている尊さをしみじみと感じました。