美しい景色に出逢いました。
日本文化的景観にもなっている場所の一部です。
思わずうっとり見とれてしまいました。
山あい、川のせせらぎ、風の流れなど、歴史ある景観をつかさどってきたことを感じる景色です。
思わず心に浮かんだ家は、その景色を取り込み、また家の中からは景色を額装するかのようなものでした。
考えてみれば、家の中にも小さな景色はありますね。
日本の家屋は、そうした小さな景色を庭に見立てたり、小さな場所を見せ方を工夫することで大きく見せる知恵に長けていると思います。お手本がたくさんあるということでもあります。
以前お世話になった旅館はその工夫が随所にあり、歩くたび退屈しない空間になっていました。決して広くはない空間を、小さく切り取り、見せ方を工夫して見せているんですね。
例えば、お風呂の湯船から見えるところだけに小さな庭風のしつらえをして見えるようにしていたり、廊下の低い部分に小さな庭のしつらえをして廊下を広く見せながら、廊下さえも庭に面した回廊のように仕立てられていました。
廊下から見える小さな庭に椿の花びらを落としておられたのですが、お掃除をされる為に入られた庭師さんの足がとても大きく感じられ、そのことで逆に庭の小ささがわかったくらいです。
家から見える景色は、毎日の景色でもあります。もう少しバージョンアップさせることを考えて工夫すると、我が家の知らなかった魅力を再発見するかもしれません♪