この歳になってやっとお蕎麦の美味しさに惹かれるようになりました。
美味しいお蕎麦屋さんは、いいお酒を置いていて、お酒のちょっとしたおつまみも美味しく、食器が洒落ていて、お店の構えもいいものです。
以前に蕎麦打ち体験をしたことがあります。
教えてくださる先生がやっているのを見ると、簡単にどんどん均等に麺棒で伸ばしているので、『これならやれそう。』などと思ってしまいました。
二つのチームに分かれて、同じ材料を、同じ先生に教えてもらい、蕎麦を打ちました。
あんなに気持ちよくスルスルと伸ばせていたのに、全く思うようにはいきません。
ちゃんと爪も短くしているのに、伸ばす時に生地に穴を開けてしまいます。
本当に難しいものでした。
そして、ゆっくり均等に切り、別々の釜で茹で上げました。
もっと驚いたのはその後。
同じ材料で、同じように、初心者の下手もの同士が分かれて作り、同じように同じ時間茹でたのに、なんと、味が全く違うのです。
本当に驚きました。
食べ比べをした瞬間、みんなの目がま〜るくなったのを鮮明に覚えています。
同じようにつくっても、それぞれに『あじ』が出る。
家も同じですね。