日傘

 近年この季節になると、日傘が目立つようになりました。 

20年前は、こんがり小麦色の夏肌が人気だったような気がします。 

昨今は、日焼けしない白い肌が人気なのでしょうか。 

 昔の小説の挿絵には、夏にはよく日傘をさした女性の後ろ姿があったように思います。 

母もそうでしたが、日傘は、麻地のようなざらざらとした涼しげな生地で、おおむね、白っぽい生地が多かったと思います。 

ほんのり、空色、ほんのり桜色・・・・といったように。 

 最近の日傘は、黒、紺、外はシルバー、中は黒・・・とか、紫外線対策の色遣いがおおいようです。 

中には、雨用と日傘が1本で大丈夫という兼用型もありますね。 

でもなぁ・・・・・。 

日傘というと、どうしてもあのざわざわとした感じと、白い生成りの色合いが頭に浮かんでしまいます。 

蝉の声と、日傘、朝顔と、蚊取り線香。 

 古いでしょうか・・・。 

日傘