仕事先で道を尋ねるついでに入ったお店が
骨董品を扱っているお店でした。
店主のご年配の方は道を教えてくれた後も、その町の昔いからのことをいろいろと教えてくれました。
お店のなかをくるくると回っていると、ふと木製の懐かしいカタチの椅子が目につきました。
木の部分を丁寧に磨き、椅子の張地を新しく斬新なものに張り替えてあり、なんともいえない可愛らしさがあります。肘付きで、腰かけると、くるくると回転します。
座面の高さも変えられます。
現代のビジネス用チェアのようにレバーのワンタッチで高さ調節できるわけではなく、椅子の座面をくるくると回して高さ調節します。
それがまたなんとも良いのです。
聞けば、大正時代に新潟の方でお医者様が使っておられた椅子とのこと。
新潟から、沖縄、そして神戸に。
多くの人たちの健康を守ってきたお医者様を支えた椅子です。
大切に使わせていただこうと思います。
古いものがひとつあると、空間の空気感が変わりますね。