小さい頃、お婆ちゃんに見つからないようにおやつを食べようと、従兄弟同士で作戦を練った事がありました。
「洗濯物を干しに行くとしばらく戻ってこないよ。」
「え〜、そんな事ないよ。台所と行ったり来たりするもん。」
「それはお昼ご飯を食べに隣のおばちゃんが来る時じゃない?」
「そうかなぁ。」
「今日来る?」
「知らな〜い。」
「じゃぁ朝ご飯食べる時に来るか来ないか聞いておけばいいんだ!」
うまくいっておやつを頬張れて、弾けるように嬉しくてみんなで顔を見合わせてルンルンしていた時、
「おやつを食べたりしたらお腹がいっぱいになって美味しいお昼ご飯が食べられなくなるよ。」
「おやつなんて食べてないも〜ん。」
言い返しながらもみんな笑いを堪えるのに必死。
その時言われました。
「お婆ちゃんは見てなくても、おてんとう様はみてるよ。」
みんな一瞬ドキッ!
(それ誰? もう見つかってる?)
『誰も見てなくても、おてんとうさまは見てるよ。』
近年、おてんとうさまのご機嫌が悪いのか、大雨や、嵐に困る事が多くなりました。
見られていないと、悪い事をしている人が多くなって、おてんとうさまが怒っているのかもしれないなどと思ってしまいます。自分も胸に手を当てて反省しなくちゃ。