一般社団法人　日本インテリアアテンダント協会は、全ての人にとって、住まいの事を考えることがもっともっと身近で、楽しいことになるようにしてまいります。
住まいをもっと楽しくすることを通して、家族のあり方、生き方がより豊かになる社会づくりを目指します。
住まいに関して消費者をアテンドすることで、専門家とのコミュニケーションをより円滑にしてまいります。

2013年2月1日

1．人材育成事業及び資格認定事業
2．マーケティング事業
3．普及啓蒙活動
4．海外に向けての普及啓蒙活動
5．会報、出版物及教材の発行
6．その他目的を達成するために必要な事業

これまで、インテリアデザインの仕事を続けてきた関係で、いろいろな場面でお客様向けにセミナーをする機会がありました。
依頼を受けてお話をするわけですが、最後に皆さんがおっしゃることはいつも同じでした。
「もっと早くこのような話を聞いておきたかった。そうすれば、もっといろいろなことができたのに・・・・。」という言葉です。

阪神淡路大震災のあと、多くの家が建築されました。
その時も、多くの人に言われたのです。

「もっと早くこういうノウハウを知っておきたかった。」
「こういう知識があったら、もっといろいろできたのに。」

東日本大震災の復興の一助にでもなれたらと企画したレッスンでは、「もうリフォームしてしまった。もっと早くこういうことを教えてほしかった。」 という声と、「家のことを考えるととても楽しい！　家を建てる時の参考になります！」 という声の両方を聞くことができました。

今なら、まだ間に合うかもしれない・・・。
今、やるべきだ、と心が決まりました。

インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリストなど、インテリアに関る資格を取得している人は全国にたくさんいらっしゃいます。（約９万人：H23年度調べ）
全国各地にこれだけの資格取得者がいて、なぜエンドユーザーから上記のような声が出てくるのでしょうか。

それは、お客様の側に立った上で専門家とを繋ぐ役割が仕組み化できていないからです。
資格を取得した全国の人達の潜在的な力も有効に活用されていません。
資格のもちぐされ・・・になってしまっています。
子育てをしながら、地域に貢献しながら、自分の人生とうまくミックスさせ、『住まい文化』を向上させることを通して社会に貢献できる仕組みを創りたいと考えました。

住宅業界を活性化させるためには、賢いお客様を育てることが一番の近道であり、また、それが解決の糸口の見えない、新築時、リフォーム時の施工者とのトラブルを防ぐ一助にもなると考えます。

「営業マンに騙されそう。」
「上手く言いくるめられてしまいそう。」

一部の心ない業者により、お客様にはどこか住宅業界の人を警戒する気持ちがあります。
片やお客様に親身に尽くしている専門家も、言葉の掛け違いから信頼関係が揺らぎ、気持ちが報われないということが往々にしてあります。

建築家やデザイナー、コーディネーターなどの専門家を上手く使いこなせる賢いお客様を育てることは、こうした悲しいすれ違いを未然に防ぐ手立てともなります。

本来、住まいを考えることはとても楽しいことです。たった２時間のセミナーでも、全くの素人の方々があれこれと間取りを考えたり、インテリアコーディネートを楽しんだりすることができます。

「いつか自分の家をこうしたい！」
「こういうことを事前に知っておくことができて、本当に良かった！」

この喜びを守るのがインテリアアテンダントの仕事です。
お客様が安心して楽しく住まいについて考えられるよう、住まいのトラブルを防ぎ、専門家と円滑なコミュニケーションを取るために必要な知識、技能を伝えることでお客様をサポートします。

インテリアアテンダント協会は暮らしをもっと楽しく、豊かにできることを、実践を通して広く地域社会に広め、そして、そのことに貢献できる人材の育成を目指します。
日本各地の住宅産業の活性化と、住まい文化の向上を目指してまいりたいと思います。


＊これまでに労働省　中央職業能力開発協会の緊急人材育成支援事業による基金訓練、および独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構による職業訓練校の認可を受け、インテリアデザイン科の実践演習教育を行ってまいりました。その経験を生かし、カリキュラムをより一般化、公共化しました。 すべての人にとって有益な、生活に密着した実践的な知識と技能を伝えてまいりたいと思います。

理事長　　小川　千賀子
理　事　　岡田　麻希
　　　　　澤　薫
監　事　　林　隆夫