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リフォーム産業新聞(2019年11月4日発行)に、インテリアアテンダント協会が掲載されました。
【2019/11/05】
「リフォーム産業新聞」の2019年11月4日発行号に、日本インテリアアテンダント協会の記事が掲載されました。
※PDFアイコンつき画像をクリックで、掲載内容をご確認いただけます。(約327KB)
- 【タイトル】
- 「家づくりの失敗を疑似体験」 ~施主と良い関係築き、生産性向上~
- 【掲載講師】
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・理事長 小川千賀子
・名古屋支部 森本智子講師・大矢貴子講師
・大阪支部 北原順子講師
・企画事務局 國司幸歩
- 【内容見出し】
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■行程を理解した施主を育てる
■ごめんなさいが言える関係になる
- 【内容詳細】
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家づくりの知識を持つエンドユーザーを育成している日本インテリアアテンダント協会(兵庫県神戸市)は、企業向けに「社員即戦力化講座」をスタートした。同協会がエンドユーザーに向けて開講している「インテリアセルフアテンド認定講座」とこのプロ向け講座がエンドユーザーとプロの双方にもたらす効果を聞いた。
■工程を理解した施主を育てる
「インテリアセルフアテンド認定講座」の2級講座では、三角スケールの使い方や寸法の確認方法、そしてコンセントや照明スイッチの配置ポイントを学び、図面が読み取れるようになる。この講座では「失敗の疑似体験をしてもらう」と小川千賀子理事長は語る。
まず、受講者に図面上にデスクなどの家具を配置してもらう。それからコンセントの位置を教え、家具を配置した場所から使いやすいか確認する。ここで使い勝手の悪さを実感すれば、図面を見る際にコンセントの位置をチェックする重要性に気が付くことができる。
1級講座では、展開図の見方を学び住宅模型などを制作。さらに、家を建てる際の工程や段取りを学ぶ。工程を把握するととで、変更したい部分がある際にどのタイミングまでに伝えなくてはならないかがわかる。
2級と1級の取得後に、自分で講座を開ける「インテリアアテンダント」の資格認定講座を受講可能。社員即戦力化講座では、この1~2級の内容と資格取得までを含めた講座となる。カリキュラムの中には、コミュニケーーション能力を高めるものもある。
■ごめんなさいが言える関係になる
なぜこの講座を受けることが社員育成につながるのか。小川氏は「ユーザーに寄り添うことができるようになる」と語る。ユーザーの気持ちを疑似体験することで、どんなところに困っているのかを再確認できる。また、ユーザーに伝えておくべきポイントをおさえておけば、トラブルを未然に防ぎ、工事のやり直しなどもさせずに済むため生産性がアップする。
ユーザーが知識を身につけ、プロの仕事がどう進んでいくかを知ることは、双方にとってメリットがある。
「そこに暮らす本人がプロに要望を伝えられるようにならないといけない。しかし遠慮してしまい、何かあってもそういうものなんだと思い込んでしまいます。また知識を持っていないと単にわがままなお客様になってしまう。プロの苦労も理解した上で、自分の要望を伝えられるお客様はキュートなお客様になります。こういうお客様には冒険的な提案もしやすくなり、そこにエネルギーを注ぐことができます」と小川氏。
一緒に家をつくっているという関係を築くことができれば、何かあったときにお互いに謝ることができる。「何か行き違いが起きてもユーザーも『私の言い方が悪かった』と言います。ユーザーが良くなると自動的にプロも良くなっていきます。何か追加が出たときも大工さんに『私のヒアリング不足で追加がでた』と謝ることができます。ごめんなさいを言える人は業務を改善していけます。自分のミスじゃないと考えていると生産性も営業利益も上げていくことはできません」(小川氏)
【リポート/編集部長田】