ウグイス

 「ホーホケキョ」 

耳に入ると愛らしくて気持ちがほっこりしますね。 

 姿を見つけるのはなかなか難しいのですが、鳴き声は伸びやかになってよく響きます。 

ウグイスは春というイメージがありますが、ウグイスの鳴き声が上手になるのは、夏前のような気がします。 

よく聞くと、春に聞く鳴き声は、多少、節回しが飛んだり、途中で喉の調子を確認するかのように、鳴くのをやめたり、下手だった個所を繰り返してみたり。 

なかなか練習熱心で微笑ましくなります。 

上手に鳴いた時は思わず心の中で拍手しながら、(上手い!)なんて思うこともよくあります。 

 昔、手乗り文鳥を飼っていた事がありました。 

手の中で眠ったり、手の中で水浴びをしたり、あくびをしたり、心が通じ合っていました。 

教科書の上でダンスを踊ったり、いたずらをするとむくれたり。 

名前を呼ぶと喜んだり、はしゃいだりしました。 

小さな生き物とも心が通じ合う事を幼心に学びました。 

人間だけが大きな顔をして暮らしてはいけませんね。 

小鳥の事を声に耳を傾けて、 

「あっ! 上手になった!」 

なんて、子供と笑いあえるお家がいいなぁと思います。 

うぐいす