先日、タオルの製造販売を手掛けておられる社長のお話を聞く機会がありました。
タオルって身体に直接触れるものなんだと改めて認識しました。
身体に直接触れるもので、人にプレゼントできるものって、タオルしかないんじゃないかなと思います。だって、下着をプレゼントするのは、誰にでも…とはいきませんのもね。
考えてみると、赤ちゃんが産湯の後に最初に触れるのはタオルではないでしょうか?
そう考えると、タオルってとても貴重な存在だと思いました。
単に機能として身体を 拭くだけではなく、愛情が手から手に橋渡しされていく媒介者のように感じます。
『触れる』ことって、大事ですね。
だいたい50代以上の人達は、触れることに、恥ずかしさや、照れなどがあったりするようです。
年をとった母親や、父親と手を繋いだりするのが恥ずかしい。
すっと手を出して、歩くのをサポートすればいいだけなのに、なかなかできません。外国の映画のように、肩を抱き合ったり、手を握ったり、頬を寄せたり…。
命の誕生の時も、命を見守る介護の時も、『触れる』ことで、愛情や、言葉にならない想いを伝えられると思います。
年取った母親の手は、記憶と違い、とても小さな手でした。